とりあえず 50年 生きてみた

普通にまじめに生きるつもりだったのに、なぜかこんな生き方になってしまった。

サラリーマンをサクッと辞めて
夜の酒場のピアニストに転身
からの・・・
金融系システムエンジニアに転身
継続しながらの・・・
リラクゼーション店オーナーセラピスト

ついてきてくれる嫁に感謝の日々です(;´・ω・)

楽しく生きるために知るべきことは?

講演会やセミナーなどで聞かされる話はほとんど「成功者」の話です。日本には失敗した者に冷たく「失敗しなかった者」を褒めたたえる風潮があります。要するに日本で言う「成功者」とは「失敗しなかった者」なんですね。
「失敗しなかった者」の話しは、彼がここに至るまで失敗しなかった一本の道について語られます。そして「みなさんもこの一本道を歩きましょう」という結論にたどり着きます。ところが・・・その道の先に彼と同じ結果があるとは限りません。「おかしいな」と思いながらも彼の姿を思いながら必死にその道を歩くのですが、そこには彼と同じ結果はないのです。なぜだと思います?答えは簡単です。あなたは彼ではないからです。成功は偶然なんです。自分と環境と時代がうまく噛み合った結果なんです。環境を呼び寄せ、時代を読み切った彼は素晴らしいと思います。でもそこにはもう「成功」は残っていません。昔の日本人はこのことに気づいていました。それはことわざとして残されています。


「柳の下のいつもドジョウはいない」


楽しく生きるために知るべきこと・・・それは「失敗した者」の道です。成功は偶然ですが失敗は必然です。同じ道を歩くと必ず失敗します。だから「行ってはいけない道」をたくさん知ることが大切なんです。安全に歩ける道幅、その道の端っこ、その端っこの向こうにある危険、今の自分の位置。これを把握して自由に生きることで、自分にあった道を歩き自分にふさわしい結果にたどり着くことができます。失敗を恥じることはありません。1つの失敗は多くの人を「その失敗」から回避させるチカラを持っています。自分の失敗の事実と失敗の正しい原因を周囲の発信して、周囲の人が同じ失敗をしないようにすることで「失敗」もまた貴重な経験となるのです。
崖っぷちを歩いても堕ちなければいい。崖っぷちに行かなければ素晴らしい景色は見ることができない。自分が崖っぷちに立った時に、その景色のすばらしさだけを語るのではなくそこに至るまでの危険を周囲に伝えて後から来る人がもっと安全にその景色を見られるようにすることができれば、成功もまた貴重な体験となりうるのです。
自分の経験の何を伝えれば、後ろから来る人達は自分以上の成果を残せるのか。そこを間違えると、ただの自慢話好きな老人になってしまうのです。